今回は、「クリスマスローズ」の花が終わった後のお世話についてです。「クリスマスローズ」は、「冬の貴婦人」などと呼ばれ、非常に人気が高いので、育てている人も多いと思います。
「クリスマスローズ」と言っても、クリスマスに咲くのは『ニゲル』という品種だけで、ほとんどの品種が花を咲かせるのは1月末から3月頃です。ですから、そろそろ花も終わりという時期に入っているはずです。
来年も、たくさんの花を咲かせようと思ったら、大事なのは、新しい葉が出始めるこれから6月頃までの間の管理の仕方です。4~6月の生長が盛んな時期に、いかに青々とした葉を増やし、株を充実させるかが勝負!とも言われています。
まだ花が咲いていると思いますが、よく見ると、花の中央がふくらんで種ができていませんか?種をつけると株に負担がかかるので、種を採取する目的が無ければ、早めに種だけ摘み取ってしまいましょう。
来年たくさん咲かせたいと思ったら、花も今週中くらいには、切り取ることをお勧めします。花が咲いていると、新芽が出るのが遅れるので、その分、生長も遅れてしまいます。鉢植えの場合、鉢底の穴から根が見えていたら、根詰まりをしています。今のうちに一回り大きな鉢に植え替えておきましょう。土は「クリスマスローズの土」で、鉢底にゴロ石の「鉢底石」は必ず入れましょう。この時、株元の新芽が出る部分を土に埋めないように注意して下さい。植え替えは2~3年に1回が目安です。
そして、梅雨明けまでは、日光にしっかり当てた方が、青々とした葉がたくさん増えます。肥料は、成分の整った「IBのチカラ」を土の上に1ヶ月に1回のペースで置きます。ただし、7月に入ったら、土の上に残っている肥料を取り除き、休眠に備えます。梅雨明け後は、水やりを忘れないようにして、秋まで休ませれば、来年の花つきが違ってきますよ。
次回は、風船のような花をつける『スカビオサ』をご紹介します。